2022.4/30-5/2
福井県 三方群
WORK / CAFE NO-ISMの箱を出て1箇所目の行き先に選んだのは、福井県三方郡です。
地図上の山深い場所を指差し、偶然見つけたローカルな滝へ訪れることに決め、
そこからアクセス可能な若狭湾から三方湖にかけての日本海を臨む興味深い地形を撮影しに足を運ぶことにしました。
日本の森林の割合は国土面積の約7割を占めており、先進国の中ではフィンランド、スウェーデンに次いで世界で第三位。
同時に水資源にも恵まれており、年間に降る降水量は世界の平均値の約2倍、
10数カ国しか存在しない水道水を飲むことができる国の1つです。
美しく豊かな森と水があり、その恩恵を受けて発展した農業のもとに日本の食文化は発達してきました。
拠点を持つことをやめ、もっと身軽に自由な発想を生み出す第一歩目の
1泊3日間のショートトリップは、そんな日本の豊さを映し出したいと考えていましたが、
旅程の半分以上は雨の中の撮影となりました。
しかし、水墨画のように仄暗く霞んだ、幻想的にも見える雨雲や、苗植えが終わったばかりの水を湛えた水田に落ちる雨粒、
絡まった木々から滴る水滴など、決して特別ではありませんが、
全てこの春雨の季節に発見することができた日本の自然豊かな風景です。
なんとも思っていなかった景色が少し特別に思えたり、
ユニークで誇らしいことであることを知ることができるきっかけの発信となっていれば幸いです。
日本の美しい情景を世界へ伝える。
しかし、誰もが知っている美しい景色の発信は、すでに大勢の方が取り組んでいらっしゃいます。
長年その土地に住んでいても、若しくは住んでいるからこそ気がつかないようなありふれた日常の中にある美しさだったり、
まだ誰かが注目したこともないような、一見取り立てて何もないと思われているような場所を
私たちの目線や感覚のフィルターを通して伝えていくことの方が、
よりNO-ISMらしい表現であり、多くの想像もつかない可能性を秘めているように思います。
NO-ISM TRIPの様子は映像でもご覧いただけます ▶︎ https://youtu.be/Nra3y-oitRU
#NOISMを世界へ